<幼い頃の話>






ベッドの脇にしゃがんでいれば 見付からなかった 隠れ鬼。

「・・・・サービスゥ!!どこだよー!?」

探し疲れて額の汗を拭う おまえを窓から見下ろしながら 僕は兄の部屋に隠れてた。

「・・・・サービスゥ!!」
 





 それを 今頃、どうしてそんなに悲しそうに 言うんだ?













<幼い頃の話・2>



隠れ鬼をよくやった。オレ達はそっくりで、物陰で息を潜める弟を見つけた時
冗談では無く、自分自身を見つけたような錯覚をおこす。それが面白かった。

   「・・・ハーレムゥ?どこー?!」

その呼び声が遠ければ得意になり、近ければ安堵した。

   「・・・ハーレムゥ?どこー?!」

隠れ鬼は、おまえの方が上手だったな。





おまえは、きっと見付からない。
そんな遠くまで逃げては。






   「ハーレムゥ?どこー?!」








もう、一度。


俺を呼んではくれないか。
そんなことを、思う。




感傷にひたる。
俺を笑ってくれ。